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大石紬の説明
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延喜式にある一文に915(延喜14)年、「絹を朝廷に献上した」という織物についての記述があることから、このころに織り物が作られていたことがうかがえます。

元々河口湖周辺には人工の放水路がなく、豪雨の水害を避けるため、山ろくの方で、焼畑農業を行っておりました。

孝謙天皇の御代の甲斐の国司山口沙弥麿が関東周辺に養蚕と織物を伝え、
河口湖周辺の山畑にクワを植え、養蚕をするものが出て来ました。それで山畑の大半はクワ畑に変わり、養蚕が農業収入の柱となりました。
また百済より秦氏一族のものが富士山麓に住んで、養蚕や織物を推進したともされています。
  人々は年に三回の蚕の飼育でまゆを出荷しましたが、製品化の過程で出たくずまゆや玉まゆを原料にして紬が作られました。これが大石紬です。
  江戸時代末に年貢として納められ、また、富士山に登りに来る人や、行商人を通して幅広く売られました。時代を追うごとに、改良が重ねられ、現在の大石紬に至りました。

 大石紬の全盛期は明治の末から昭和初期にかけてです。年間3400反以上が250戸余りの農家で生産されていました。
 その大石紬も、それ以降、不況や戦争の影響で、山畑や平地の畑からクワがなくなり、作物が植えられ、大石紬の生産も減っていきました。
 その後は、生活習慣、価値観の変化にともない、需要減少し、後継者不足、原材料不足から大石紬が消滅の危機を迎えました。
 しかし、この伝統的な工芸織物の再起をうながすため、近年になって、復活をさせる運動が盛んになり、大石紬伝承事業部ができました。『大石紬伝統工芸館』を建設し、伝統工芸を継承するため、後継者の育成などに力を入れて今に至ってます。

伝統的手法により織られている大石紬は、一匹の蚕が作った本繭から経糸を作り、二 匹の蚕が作った変形した玉繭から緯糸を作り、それらを使って機織りした ものであります。

特徴は絹織物と紬織物の両方の良い面が出ており、頑丈で軽く、柔らかく、滑らかなかんじで、他の紬織にない風合いを持っています。