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郡上紬の説明
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岐阜県の郡上八幡地方で織られている紬のことを郡上紬といいます。その地方の農家では昔から、屑繭をためて紡ぎ、手機で織る自家用の紬が織られており、これを「地織り」と呼んでいました。

普段着として使われていたこの紬は、明治時代以降、徐々に衰退し、消えかけていましたが、人間国宝である八幡町出身の宗廣力三氏(1914年~1989年)が、この素朴な郡上紬を見事に復活させ、さらに新たな技法を生み出し今日の郡上紬が出来上がりました。

宗廣力三氏は、20代に紬織を地場産業にしようとして、いつの時代にも通用し、過剰生産にならず、仕事の取り合いにならないものを追求した結果、郡上紬の再生ということになったわけです。

郡上紬は、春繭(はるこ)から採取する質の良い糸を、茜、苅安、阿仙、藍など郡上にある植物染料で染め、織り上げられます。

力強さ、艶やかさ、暖色を出すために、宗廣力三氏が編み出した「どぼんこ染め」という染めにより、時間をかけて、くり返し、くり返し染めます。それにより深みのある、温かい色合いの、堅牢な糸がつくられます。郡上紬が堅牢で、着こなして古くなれば古くなるほど、深みと艶が出るというのはこういうことがあるからです。

縞織と絣織が代表的であり、繊細なグラデーションの美しい織物や幾何学柄の織物がとても魅力的です。 白州正子氏によって、その魅力を世間に伝えられた郡上紬は、認知度が高まっても、大量生産をせず、丁寧な仕事と伝統を守り手織りで続けています。

昭和57年に国の重要無形文化財に認定されまして、現在も、宗廣力三氏のご子息である宗広陽助氏に受け継がれて、素朴な味わいがあり、飽きの来ない美しさのある魅力的な織物として、広く知れ渡り、人気があります。